晴明神社のパーパス
パーパス
日本には文化庁の『宗教年鑑』によれば、令和3年の時点で84000ほど存在しています。そして、神社ごとにご利益が異なっています。これは、神社に祭られている神もしくは人物がご利益の役割を担っています。神の場合は古事記や日本書紀などで描かれたものからであり、人物の場合は生前の功業からご利益が決められます。
御利益
晴明神社は、京都の堀川通に面した場所に建てられています。この神社の祭神は平安時代にて天文博士として歴史にでてくる安倍晴明です。天文博士は天体観測を通して吉兆を天皇に告げる役割を担う重要な役職です。たた、晴明神社のご利益である「魔除け」・「厄除け」とはちょっと異なります。そこで、安倍晴明の別の側面である陰陽師が重要となってきます。
陰陽師とは、天文や暦の知識を生かして人事全般の吉兆を占う技術を持った人です。この職業を通して天皇や貴族だけでなく庶民などの悩みや苦しみを取り払うことに従事したことが神社の御利益として扱われた要因と言えます。ただ、国家公務員と言える晴明が庶民の声まで聴けたというのは若干眉唾です。
ご利益を示すモノ
神社にてご利益示すものといえば、境内にある建物含めた全てと言えます。鳥居から入ると本殿が見え、それが何とも言えない感覚を受けるのです。これは、大体の神社に言えることなので晴明神社独自のモノは「晴明桔梗」と呼ばれる五芒星が挙げられます。これは桔梗をもとに陰陽道の五行を示すデザインとなっており、晴明の陰陽師を示唆する要素になっています。この神紋が至るところにデザインされているので、存在感抜群です。他には式神や厄除桃、楠のご神木とこれまた「魔除け」・「厄除け」を示す要素として置かれています。
デジタル社会での立ち位置
現代社会はインターネットが発達したデジタル社会になっています。幼少期からデジタルに触れるデジタルネイティブが多くなってきています。
そのようなデジタル世代に向けて神社がどういう立ち位置を示すのか興味があります。
前述してきた内容は、ご利益などを認識していることが前提です。全く知らない人が晴明神社に触れて、同じような認識を得ることができるかといえば難しいと思います。また、認識している人が現地に行かずにデジタルで神社に触れた場合も同じようなご利益を感じられるのだろうか。これらの問題が今後神社が生存していく上で欠かせないことになると思います。
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